今回は10年以上趣味の同人活動でイラストや漫画を描いている筆者が、
「クラウドワークス」で実際にイラストの副業をした経験についてシェアしていきたいと思います。
趣味でイラストを描いているけどこのスキルを副業に活かせないかな?と検討中の方の参考になれば幸いです。
クラウドワークスとは
クラウドワークスへ登録しているユーザー同士で、仕事の受注発注が行えるクラウドソーシングサイトです。
ワーカーとして自分の興味のある仕事を受注することで、本業とは別の収入源、副業として活用できます。
会員登録をすればすぐに案件が受注可能で、イラスト仕事をしたい方はご自身のポートフォリオも登録できます。
イラストに関わる案件も多数掲載されており、自分のやりたい仕事に合わせたキーワードで案件を検索できます。
サイト上に大量にある案件から自分で仕事を獲得しに行くタイプなので、依頼が来なくて何も稼げない…という状態にならないことがメリットです。
今回の案件実績
早速ですが、まずは今回の受注実績を。
依頼内容 | Youtube漫画動画用イラスト(線画のみ)56枚 |
契約金額(税込) | 61,600円 (システム利用料控除後のメンバー報酬:48,048円) |
期限 | 指定なし(目安1ヶ月) |
クラウドワークス内のイラスト仕事としては定番の「Youtube漫画動画」のお仕事でした。
イラストの担当部分は線画+写植(フキダシ)のみ、1枚あたり約880円で56枚の納品です。
クラウドワークスでは受注した仕事の形式に応じて報酬から「システム使用料」が差し引かれます。
今回はシステム使用料が20%差し引かれているため、契約金額61,600円に対し実際に手元に残る報酬は48,048円となっています。
クラウドワークス案件の流れ
クラウドワークス上では下記の流れで案件が進みます。
受注から納品まで
- 興味のある依頼を検索
- 依頼経由でクライアントへメッセージを送り、受注
- クライアントの指示に従い制作
- 成果物を納品
- クライアントが検収し、納品完了
今回はイラスト・漫画製作で検索すると大量に出てくる「Youtube漫画動画のイラスト製作」案件の中から、クライアント自身のユーザー評価が高い案件を選んで受注してみました。
クラウドワークスでは過去の取引実績によるユーザーの評価が確認できます!
悪質なクライアントに当たらないようユーザー情報も確認すると安心です。
受注したクライアントによっては1枚当たり金額ではなく、さんざん30枚など描かせて2000円…等、認識の祖語でありえない報酬金額になってしまった人もいるようです…。
金額については契約時点できちんと確認することをおすすめします。
「Youtube漫画動画」案件の作業
今回は下記マンガのように案件を進めていきました。
今回の受注案件詳細
- 制作形式:1280px × 720px / 解像度72dpi / PSDとPNG両方
- 制作枚数56P
- 納期:なし(一応1か月前後目安、応相談)
- 受注後のやり取りはChatworks経由 ※クラウドワークス外のサービスでやり取りする場合要申請
- 自分の希望する工程のみの受注可(今回は線画+写植のみ)
- 手順書・キャラ設定書・完成済みネーム等作業用の資料あり
- 先方都合で修正が生じる場合、修正料を追加でお支払いいただける
今回のクライアントさんはかなり丁寧に相談や指示の対応をしてくださる方でした。
私はモノクロ漫画を描くことが多く、色塗りが得意ではないのでペン入れ+写植工程のみで受注。
マニュアルもしっかりしており作業に取り掛かりやすくなっていました。
Youtube漫画動画案件のイラスト仕事として個人的な所感
所感としては正直微妙でしたね…。
過去に受けた寄稿依頼が、ティーンズラブのモノクロ原稿で1ページ約4〜5コマでベタトーン仕上げまでして5000円だったことを考えると、解像度の低い小さめの画像サイズで1ページ1〜3コマで仕上げなしの線画のみ880円は楽な方ではあります。
ただし下記のデメリットがあります。
- 買い切りでの納品となるため印税が入らない
- 著作権はクライアントに帰属するため自分の実績として公開ができない
- 他人の考えたキャラデザに寄せる必要がある
- 他人の考えたネームに従う必要がある
筆者自身が口語すぎるセリフ回しに違和感を感じるタイプなため、
校正の入っていない漫画動画と相性が悪かったです…。
スカッと系という私自身も興味がないジャンルで、描いていても楽しいという感情も特になかったです。
キャラクターやネームも既に用意されているため、自分のアイディアが必要となる部分もほとんどありません。
また一度公開さえすれば継続的に人の目にふれるコンテンツの仕事として致命的だなと思うのが、「印税がない」ということと「自分の実績にならない」ということです。
商業漫画の寄稿なら販売数の何%というふうに印税契約を結ぶことがほとんどです。
たとえ無名の作者であっても雑誌のネームバリューなどもあり、忘れたころに多少の印税が入ってくることがちょいちょいあります。しかしYoutube漫画動画の場合は原稿買い切りとなるため、案件終了後は一切お金になりません。
そして著作権もクライアントにあるため、制作したイラストを別の方法で使用したり、自分の実績(ポートフォリオ等)として公開することもできません。イラストレーターとして公開できる実績を積んでいきたい人にはお勧めできません。
クライアントによっては細かく指示をしてくれるため、イラスト副業初心者の方、絵は描けるけど自分で何か考えるのめんどくせぇ〜って方や、とりあえず稼いでみたい!と割り切って黙々と描ける方向けかと思います。
まとめ
今回受注したYoutube漫画動画案件についてまとめると以下の通りとなります。
Youtube漫画動画案件のメリット
- 初心者OKの案件が多いため、副業初心者に向いている
- 案件によっては自分の得意な工程だけ受注できる
- ネームやキャラクターが既に決まっているため指示通りに作業するだけでいい
- 早く納品すればすぐに報酬が発生する
Youtube漫画動画案件のデメリット
- 案件によっては納期が短く作業が大変なことがある
- 原稿は買い切りでほとんどの案件で印税は入らない
- 著作権はクライアントに帰属することがほとんどのため自分の実績として公開できない
今回はYoutube漫画動画案件を受注したため、そちらを主に掘り下げて共有しました。
ですが探してみれば他のSNS向けアイコン作成案件や、Web漫画案件、
Webサービスに掲載するPR漫画案件などもあります。
長方形でコマ割りがされているいわゆるしっかりした「普通の漫画」を描ける人は、
今後の活動の実績に出来そうかどうかも考え、そういった案件を探してみてください。
クラウドワークスへの登録はだれでも簡単にできます!
とにもかくにもアクションを起こさないことには自分が絵で稼げるかどうかすらわかりませんよね。
自分のイラストでお金を稼ぐという感覚を体験するにはクラウドワークスはとてもいい入り口だと思います。副業に関して言えば、とにかく何事も経験あるのみ。
まずは一度、登録してみてはいかがでしょうか。
以上、今回の記事がぜひ参考になれば嬉しいです。