【感想】ダンブルドアと若気の至り…?「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」を観たよ

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ハリポタシリーズスピンオフ最新作、ファンタビのダンブルドアの秘密を観てきたよ。

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話の大筋としては、闇の魔法使いグリンデンバルドが、指導者を選ぶ力のある魔法生物「麒麟(キリン)」を悪用して魔法省のトップへ成り上がろうとするのを、彼と若い頃ただならぬ関係(!?)にあったダンブルドアがニュートやジェイコブをはじめとするファンタビメンツと結託し、阻止しよう!というもの。2からチラチラ匂わされてきた「血の誓約」をはじめ、グリンデンバルドとダンブルドアの関係が深掘りされていく内容となっている。

ファンタビは1も2もハリポタの世界観を踏襲しつつ、少しニッチな人物ニュート目線で魔法生物とドタバタしながら話が進んでいくのが楽しいところ。特に巻き込まれ型マグル(悲魔法使い、ふつうの人間)のおじさんジェイコブの「魔法初見の人のリアクション」を眺めてニヤニヤするのが一番の楽しみとまで言える。予告でジェイコブのが杖をもらっているのを観ただけでうぉ~!となってしまった。私もダンブルドアから杖ほし~~!!とだだをこねそうになる。

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なお、グリンデンバルド役は前作までジョニー・デップだったが、大人の事情により降板に。代わりに役を引き継いだのが海外ドラマ「ハンニバル」やゲーム「デスストランディング」等の出演で有名なマッツ・ミケルセン。もともとグリンデンバルドはそこまでセリフや出番が本格化していなかったように思うため、今回の交代も特に気になるところはなし。むしろ前作までの眉なしモヒカンスタイルではなく、ごくフツーの紳士的なイケメンビジュアルなため、今までよりも悩ましげなセクシーさがかえって増している…のかもしれない。

とはいえ私の関心ごとと言えばひとつ。「はたしてジェイコブとクイニーは仲直りできるのか」?!

▼ファンタスティック・ビースト〜ダンブルドアと若気の至り〜

これはファンタビ2から言えることだけど、闇の魔法使いVS主人公たちの構図になってくると全体的に話が暗めになるし、登場人物が増えるにつれゆかいな魔法生物たちの出番も少なくなってくる。魔法で戦う映像表現はハリーポッター1作目からしたらすごく派手に、かっこよくなっているし、見ごたえもあるんだけど、こういうのはハリーポッターでさんざん見たしな…とも思う。ハリポタシリーズで定番の要素も結構何の説明もなくポンポン出てくるので、急に「コアなファン向け」っぽい映画になったなとも感じた。

ただ、魔法が全く使えないが度胸だけはあるごくごく普通のおじさん、ジェイコブが作中にいることでとてもいいアクセントになっている。グリンデンバルドを錯乱する作戦の中心人物の一人が、魔法のこととか何もよくわかってないけどなりゆきでなんとかなったぜ!という顔をしてくれているので、こちらもたぶん色々なシーンでファンサを見落としてるんだろうけどまあいいか!とジェイコブ気分で映画を眺めていられた。

グリンデンバルドとダンブルドアの確執についてはわりと割愛しちゃいますけど、要は若いころ恋に落ちた二人が「ぼくらは何があってもお互いの味方。裏切らないでね」という血の制約を交わしたことにすべてが発端していて、グリンデンバルドの闇落ちも結局ダンブルドアの気を引きたいからだったとかなんとかかなと。たぶん。IMAX映像技術で表現される謎精神世界、そこで繰り広げられるグリンデンバルドとダンブルドアのお耽美…もといロマンス…もといおっさんずラブ…を要所要所で見せつけられつつ、一連の騒動の原因は元をたどればだいたいダンブルドア一族の若気の至り、過去にまいた種でした。という。しかしなんとなく説教臭いセリフと、魔法使いとしての偉大さでなんとなくチャラにされる。あれ、この映画、主人公ダンブルドアだったっけ…?魔法生物はどこ…あ、ニュートの胸ポケットにいる?そう…。

物語の最後で最も純粋な心の持ち主で、指導者にふさわしい人物として選ばれるのも結局ダンブルドアなんか〜い!という感じだったし、自分が望むと望まざるとに関わらず、産まれ持った特別さゆえに時代から求められてしまう偉大なアルバス・ダンブルドア…節炸裂。いや、作者がこのキャラ好きなんだろうし別にいいんだけど、個人的にはまさかの麒麟がジェイコブにおじぎ!?という変化球とかの方が面白かったかも…とも思ってしまう。

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スコア版を読めばもう少し世界観に浸れるのだろうか…

でもね、いいんだ!「美しいおじさんたちの精神世界胸タッチ見つめあいにどんな顔をしたらいいのかわからん…」とか、「よく考えたらダンブルドアってなろう系漫画の主人公みたいだな…」とか、何かときまずい思いをさせられてきたけど、いいんだ。
なぜならジェイコブとクイニーが結婚したから!!
ひゅ~~!!やった~~!!!2でクイニーが闇の勢力についていってしまってから、これだけがずっと心配だったよ~~!ジェイコブのパン屋で仲間たちに祝福されながら挙げる結婚式は良すぎる~!!100点満点!!おめでと~~!!

グリンデンバルドとダンブルドアにあまり興味がないので、メインストーリーに関してはちょっとそっけない感想になってしまったのだけど、うっすら覚えてるハリポタシリーズで見た要素が出てきたらやっぱりテンション上がるし、魔法の世界は見ててワクワクするし、私も杖欲し~~~!!だし、なんだかんだで娯楽映画として楽しめたなという印象でした。
何より一番最後にクイニーとジェイコブがハッピーエンドになったならまあなんでもええか!!観たかったのはコレ!!これさえ見せてもらえたらハッピーハッピー!ありがとうファンタビ!!でした。

あ、あとニュートと兄ちゃんのフラダンス(?)歩きは結構面白かった。

結論:終わりよければおおむね良し!

ところでクイニーとジェイコブがハッピーエンドになったけど、まだ続くのかな…この映画?
二人の子供がホグワーツ通うの見てみたいぞ!

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ふと思い立ったらすぐに映画が観られるなんていい時代になったなあ……。